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終活コラム・認定情報

終活・相続の盲点

実家じまいや手続きの負担で仕事を失う「じまい離職」とは?

親の介護が原因で仕事を辞めざるを得なくなる「介護離職」は広く知られていますが、近年それとは別に注目されているのが「じまい離職(実家じまい離職)」です。

これは、親の逝去や施設入所に伴う「実家の片付け(生前整理・遺品整理)」や、膨大な「相続・行政手続き」の負担が重なり、仕事との両立ができなくなって離職に追い込まれる現象を指します。特に40代〜50代の働き盛りの世代が直面しやすい、現代の新たなリスクとなっています。

じまい離職が起きてしまう主な原因

親の終活や死後の片付けは、想像以上に時間と精神力、体力を消耗します。主な要因として以下の3つが挙げられます。

[膨大なモノの片付け(実家じまい)]

何十年もかけて蓄積された親の荷物を整理・処分するのは容易ではありません。特に遠方に実家がある場合、毎週末に往復するだけで時間的にも経済的にも限界を迎えてしまいます。

[平日の日中にしかできない手続き]

役所への各種届け出、銀行口座の凍結解除、不動産の名義変更(相続登記)など、大半の手続きは平日の窓口で行う必要があります。有給休暇を使い果たし、業務に支障が出ることで精神的に追い詰められていきます。

[親族間での話し合いの難航]

実家を売るのか残すのか、財産をどう分けるのかといった話し合いがまとまらず、その調整役となった子供が心身ともに疲弊してしまうケースも少なくありません。


「じまい離職」を防ぐための現実的なステップ

一度キャリアを中断すると、同条件での再就職は難しくなるのが現実です。共倒れを防ぐためには、事前の準備とプロの手を借りる割り切りが必要になります。

1. 親が元気なうちに「情報の集約」をしておく

どの銀行に口座があるのか、不動産の権利書はどこか、本人は実家をどうしたいのか、エンディングノートなどを活用して最低限の情報を整理しておくだけで、後の手続き時間は大幅に短縮できます。

2. 外部の専門業者や代行サービスを頼る

「自分でやればタダだから」と仕事を休んで片付けるのは、失う給与やキャリアを考えると結果的にマイナスになります。遺品整理業者や、手続きを代行してくれる司法書士・行政書士などのプロに外注することを最初から予算に組み込んでおきましょう。


介護離職とじまい離職の違い

▼ 介護離職

・主な原因:親の日常生活の身体的ケア・見守りの負担
・特徴:いつまで続くかの「終わり」が見えにくい

▼ じまい離職

・主な原因:実家の片付け、荷物処分、期限のある相続手続きの集中
・特徴:やるべきタスクが一時的に爆発し、突発的な休みが必要になる

終活や実家じまいは、子供が自分のキャリアや生活を犠牲にしてまで一人で背負うものではありません。「自分の手は動かさず、窓口になる」というスタンスを持ち、事前のロードマップ作成とプロへの外注をうまく組み合わせることが、大切な仕事を失わないための唯一の防衛策です。

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