【親の介護】突然始まったら?パニックを防ぐ初動の3ステップと無料相談窓口
親の介護は、病気やケガ、認知症の進行などによって突然始まるケースが少なくありません。多くの人が心の準備がないまま直面し、介護保険の手続きや仕事との両立、費用負担について大きな不安を抱えることになります。
介護を抱え込み、心身の健康や仕事を失う事態(介護離職など)を防ぐためには、最初の動き方、すなわち「初動」が極めて重要です。ここでは、公的な介護保険制度や標準的な医療手続きに基づいた、正しい初期対応の3ステップを解説します。
ステップ1:親の住む自治体の「地域包括支援センター」へ相談
親に日常生活の支援や介護が必要だと感じたら、まず最初に「地域包括支援センター」へ相談してください。
各自治体が設置している高齢者のための総合相談窓口です。介護保険を利用するための「要介護認定」の申請手続きをサポートしてくれるほか、利用できる公的サービスについて無料でアドバイスを受けられます。
※相談先はご自身の居住地ではなく、「親が住民票を置いている自治体」のセンターになります。
ステップ2:入院時は病院の「医療ソーシャルワーカー」に相談
親が急性期の病気や骨折などで入院し、退院後の生活に介護が必要になる場合は、病院内に設置されている「地域連携室」や「患者相談窓口」の医療ソーシャルワーカー(MSW)に速やかに相談してください。
現在の医療制度では、急性期病床からの早期退院が求められます。退院後の受け入れ準備(リハビリ病院への転院、在宅介護サービスの調整、高齢者施設への入所検討など)について、医療と介護の橋渡し役として具体的な選択肢を提示してくれます。
ステップ3:親の「財産状況」と「意向」の確認
介護生活における経済的な基本原則は、「親自身の資産(年金や預貯金)の範囲内で費用を賄う」ことです。子ども世代が費用を立て替え続けると、共倒れのリスクが生じます。
本人の意思能力がしっかりしているうちに、以下の項目を正確に確認・共有しておくことが、その後のスムーズな手続きと家族間のトラブル防止に繋がります。
◎ 医療・介護の書類
健康保険証、後期高齢者医療被保険者証、お薬手帳の保管場所
◎ 資産・収入の状況
利用している金融機関(通帳・印鑑の場所)、年金の受給額
◎ 本人の希望(意向)
在宅介護を望むか、施設入所を受け入れるか、延命治療の有無
